CROWN SEDAN 専用フルバン、衝撃デビュー!
【VIPスタイル編集部|直撃取材】
新型クラウンを、よりセダンらしく。アレスの技術力を結集し、過去最高の難題に挑む!
来年の東京オートサロンに向けて、アレスが動き出している。秘密工場に潜入すると、そこには新型クラウン セダンの姿があった。単純な作りのアンダーリップなんかじゃない。オリジナルブランド・ロゼルの世界観を投影した攻めのフルバンパータイプだ。今回は代表の上山サンに詳しく話を伺った。
編集 来年の東京オートサロンに向けてデモカーを製作中。車種は新型クラウン セダン。まず、この車種を選んだ理由は?
上山 アレスのメインはセダン。セダンの中でクラウンは絶対に外せない。僕らにとってクラウンは必ずやらないといけない存在なんです。
編集 パーツ構成はどんな感じになりますか?
上山 4点キットの予定です。今はフロントバンパーを製作中で、この後、サイドステップ、リアバンパー、リアウイングを開発します。そして後々は、やっぱり、ブリスターフェンダー、もしくはオーバーフェンダーをやりたい。アレスと言えばフェンダー。このクルマで僕らの技術力の高さを見せたいと思っています。

編集 今回のエアロパーツのコンセプトは?
上山 よりクラウンらしく、というのがコンセプトです。新型クラウンはフロントもリアも引っ込んでいて、シルエット的にはセダンとは言えないボディ形状。それを修正した上で、ロゼルらしさを取り入れた造形を目指しています。
編集 フロントバンパーの特徴は?
上山 ハニカムメッシュグリルとリップスポイラー。ここはロゼルのアイデンティティー。この2つは踏襲し、ロゼルの唯一無二の個性を演出します。

編集 そして、全体を前に押し出すことで、セダンらしさを出すわけですね。
上山 ヘッドライトの前は約4センチ、リップスポイラーの部分は約6センチ、前に出しています。それによって王道のセダンらしいスタイルに持って行こうと思っています。
編集 特に苦労している部分はどこですか?
上山 グリル横の開口部です。この開口部もかなり特徴があるカタチで、ラインが幾重にもなっていて。面と奥行き。この2つにこだわってイチから作っています。固定概念やセオリーを一旦取っ払って、そこからスタート。このカタチに辿り着くまでに色々とあって、本当に苦労しました。


編集 今回はクレイで製作しているんですね?
上山 そうですね。粘土でカタチを作っています。製品によって色々な手法があるんですが、今回はイチからなので、デザインの幅を出すためにもクレイを使って造形しています。柔らかい粘土を捏ねて試行錯誤しないと、ここまでは辿り着けないわけです。
編集 現状、フロントバンパーは何%ぐらいの完成度ですか?
上山 85%ぐらいです。左右の開口部の奥に間接照明的なイメージでLEDを入れる予定なんですが、そこをどうするか。
編集 ちなみに、リアはどんな風にするんですか?
上山 リアも一緒で、真横から見た時のシルエットがセダンっぽく見えるようなフルバンパータイプを開発します。バンパーの延長はもちろん、トランクスポイラーも伸ばして、いわゆる王道セダン、昔ながらのスタイルに持って行こうと思っています。
編集 そして、最終的にはブリスターまでやる?
上山 来年のオートサロンには間に合いませんが、再来年のオートサロンでお披露目したいと思っています。すでに自分の中では数パターンの完成図ができています。VIPテイストで行くのか、スポーティテイストで行くのか。どっちがいいのか、その辺りを色々と考えている最中なんです。

編集 正式発表は来年の東京オートサロン。
上山 そうですね。まずはフロント・サイド・リア・ウイングの4点キットを発表します。オリジナルのエアサスを入れて、オリジナルのカーボンキャリパーも入れます。そして、最新作の3ピースホイールも装着させます。新型クラウン セダンを唯一無二の王道セダンに仕上げます。ぜひ、楽しみにしていてください。
◉アレス / ロゼル
tel.0581-32-9991
https://www.rozel-japan.com
文・写真|VIPスタイル編集部

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