【歴史物語】2015年、ロゼルが200クラウン用エアロでデビューを飾る!
【歴史物語|ロゼル】
ロゼルの第一弾モデル・200クラウン用エアロ。2015年当時、セダン専門誌はどのように伝えたのか?
2015年、ロゼルがVIP業界に参戦。その当時、すでにアレスはセダン専門店として有名な存在であり、そんなアレスが立ち上げたエアロメーカーということもあって、デビュー当初から大きな注目を集めた。
ロゼルが選んだ第一弾モデルは200クラウン。唯一無二のデザイン。そして、メーカーのデモカーとしてはあり得ないほど、かなり攻めたセッティング。この時点からして、他メーカーとは雰囲気がひと味違う。
今回は特別編として、当時のVIPスタイルの紹介記事を掲載。「デビュー時、VIP業界でロゼルはどのように評価されたのか」。ファンにとっては知識欲を大いに満たす内容となっている。
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ROZEL for 200CROWN
ROYAL & ATHLETE
高級セダンらしさを生かしたシンプルな外観。しかし、車高は呆れるほど低い。かつてVIPスタイルの表紙を飾った幸田32シーマを例に出すまでもなく、岐阜県にはシンプル&車高短VIPが多く存在。このエアロを手掛けたアレスの代表も同様の50プレジデジントでイベントに参戦していた一人で、その手のクルマを何台も仕上げてきた。だからこそ、ロゼルのエアロは高級かつシンプルで、車高短にも対応する。
「シンプルと言っても、純正と変わらないのでは人目は惹けない。あくまでドレスアップカーですから、今の時代に相応しい造形も不可欠だと思います。それをいかに違和感なく馴染ませるかが、ロゼルの考える今の時代のシンプルエアロです」。
だから決して造形を施さないわけではない。スピンドルや鋭いリップ、リアにはディフューザーも投入する。が、そのいずれにもやり過ぎ感はなく、何よりセダンのボディにスッキリと馴染んでいるのがポイントだ。
スピンドルの土台となる黒く塗り分けた部分は、前方への張り出しを純正より控え目に。だから、スピンドルラインは前に飛び出し過ぎることなく、ボンネットから一つのアールでスウッと一体化。リップも側面に行くに従って出幅を消し、クルマを斜めから見た時に顎が突き出たようにならないようにしている。ライト下のラインも純正より下げ、のっぺり感を払拭することに貢献。
リアもこだわりが満載。ディフューザーにはフィンもダクトもマーカーもないが、ラインワークにより深い陰影を創出。造形に頼らず立体感とメリハリを出す、シンプルエアロのお手本とも言うべき仕上がりだ。
「前後エアロは純正サイドの高さを基準に設計しているので、サイドステップの設定はナシです。オーナーに余計な負担を強いることもないですし、何よりデモカーの車高でも走れるというのがウリです」。
旬の造形は入れつつも、それをことさら強調しない。だが、醸し出すオーラは別物で、今時の新しさも持ち合わせる。その秘密がバランス美にあるとしたら、ロゼルには間違いなくそれが宿っている。
FRONT PART
グリル下を見ると、純正より出幅が少ないのがよく分かる。そのためスピンドルも妙に突き出すことなく、ボディに自然に馴染んでいる。ヘッドライト下のラインは、純正よりやや下に投入。ライトから開口部までの間延びを抑制する。開口部はフォグレスでシンプルに。リップは薄く、中央を盛り上げたスポーティな形状。端はバンパーサイドまで巻かず、スウッと消して自然なシルエットを実現。
BACK PART
リアバンパーにはフィンやダクトはなく、純正スポーツグレード風。クッキリとぼかし、2種のラインで陰影を出し、シンプルなディフューザーを構成。マフラー出口は純正を流用。やや寝かせ、エアロに最適な位置にセット。側面は凹みを付け、さらにフェンダーアーチとマフラーから伸びるボトムラインをクロスさせる。奥行きも深く、ここでもメリハリを出す。トランクスポも天面と中央の2本のライン入り。
ROZEL
200CROWN
ROYAL & ATHLETE
PRICE LIST
フロントバンパー 10万7800円
リアバンパー 10万7800円
トランクスポイラー 3万800円
ROZEL(ロゼル)
岐阜県山県市梅原2765-1
tel.0581-32-9991
https://www.rozel-japan.com
※この記事は2016年1月号のVIPスタイルの内容を再構成して掲載しております。
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