展示車輌のクオリティが国内最高峰と言われる「WEKFEST JAPAN 2024」
【ALESS MAGAZINE|特選コラム】
アメリカ発祥の大人気イベント。会場に入ることが許されるのは厳しい審査をパスした車輌のみ!
「WEKFEST JAPAN 2024」が5月3日に愛知県のポートメッセ名古屋 第1展示館で開催された。WEKFESTとはアメリカのサンフランシスコで誕生したイベントで、その始まりは2008年。他とは違う洗練された雰囲気で人気を集め、現在ではアメリカのカスタム業界に欠かせないコミュニティになっている。
そのアメリカ発祥のWEKFESTが日本に初上陸したのが2014年。カスタムの本場である「アメリカの休日に行われるカーショーの再現」に徹底的にこだわり、それが功を奏し、一躍人気イベントの地位まで駆け上がった。
「展示車輌のクオリティは国内最高峰」。今ではそんな風にWEKFEST JAPANは言われることが多い。その要因は厳しい事前審査にある。
エントリー車輌の前提条件は以下の通りで、(1)目的に応じて、完全に製作されている。(2)機能目的に合わせた形で完成させて構築する。(3)本物のパーツのみで構成されている。(4)職人技とボディワークの品質。(5)全体的なクルマの表現力と流れ、と規定。
その上で、さらに4点をクリアしないとエントリーすることが許されない。(1)北米販売承認。(2)US純正パーツを使用した車輌、もしくは社外パーツを使用した改造車輌。(3)初年度登録より25年以上経過した国産車。(4)WEKFEST USAの写真審査をパスした車輌。つまり、現在、「北米」で走っている車輌がターゲットになっている。
例年、1月1日~31日がエントリー期間で、その後、約1ヶ月かけて厳正な審査が行われる。そして、選考結果が発表されると、直後から合否論争がSNS上で巻き起こるのもWEKFEST JAPANの風物詩。写真審査を行うのは「WEKFEST USA」というのもあって、日本人の感覚とは少し違う。そこが論点になるケースが多いのだが、見ている側からすると、その論争は実に奥深く、勉強にすらなることもある。
【ALESS MAGAZINE|特選コラム】
最難関のセダン&VIP部門。アワードを勝ち獲ったのは、この17クラウンと30セルシオだ!
5月3日に開催されたWEKFEST JAPAN 2024。今年もハイレベルなカスタムカーが日本中から集結。そこにいるのはWEKFEST USAの厳しい審査をパスした精鋭たちだけ。会場を見渡せば、「展示車輌のクオリティは国内最高峰」と言われていることにも素直に納得できる。
繰り返しになるが、会場に集められた車輌は全て、北米で販売されている車種、あるいはアメリカの25年ルールをクリアしたクルマ。ジャンルは問われていないので、あらゆる仕様の車種が集まるが、会場で多かったのはやはり国産車で、かつシャコタンが目立っていた。
となると、WEKFEST JAPAN 2024のメインといっても過言ではないのが「セダン部門」と「VIPカー部門」で、栄えあるアワードに輝いたのは、この17クラウンと30セルシオだ。
SEDAN OF THE FESTIVAL 1st
アワード|17クラウン
レクサスLSなどの強豪を押し退け、この17クラウンがセダン部門のアワードを獲得。迫力満点のオーバーフェンダー。合わせたホイールのツラ具合も最高レベル。外装はシンプルな作り込みで、やり過ぎることなく、クラウンの良さを生かしているのが好印象。WEKFEST JAPANは年式を問わず、カッコ良ければ「1st」に輝くことができる。
VIP CAR OF THE FESTIVAL 1st
アワード|30セルシオ
アメリカではLS430の名前で販売されている30セルシオ。WEKFESTのUSAスタッフたちにとっても馴染みの車種だけに、きっと審査は相当厳しかったに違いない。全身真っ黒の厳ついボディ。唯一、キラリと光るのが極太リム。そこに組み合わせたオーバーフェンダーは裾を絞ったシャープなデザインで、「これぞVIP」といった雰囲気だ。
厳しい審査を通過した強者揃いのWEKFEST JAPAN 2024。そこで「1st」になることがいかに凄いことか。今後、この2台は日本のみならず、アメリカでも注目されることになる。
会場全体が、まるでカスタムの本場USのような雰囲気。年に一度のWEKFEST JAPAN。今年も最高の時間と空間だった。
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