
「好き」を感じたモーターファンフェスタ2025|現地レポート
モーターファンフェスタ2025|現地レポート
ALESS CENTURY COMPLETE White-Labelも出展。総数87台もの「名車」が直線コース上にズラリと集結した様は圧巻!
富士スピードウェイは静岡県の霧深い山の上にある。風が強く、天候も変わりやすい。モータースポーツファンにとっては「聖地」である。日本が誇る GRADE1認定(F1の開催が可能)の国際的なサーキットコースであり、WEC(世界耐久選手権)・スーパーGTなど、数々のレースの舞台として、熱い勝負とドラマを繰り広げてきた長い歴史もある。1.475㎞にも及ぶ、世界最長級のメインストレートも名物だ。
この日の空は決してイベント向きな快晴とは言い難かった。真っ白な雲のような霧のようなモヤが立ち込め、吹きすさぶ突風に流されていく。すぐにでもひと雨来そうな予感。遠くにその身を覗かせている霊峰富士も霞んで見える。
【モーターファンフェスタ2025】
会場|富士スピードウェイ
日時|2025年4月20日(日)

その曇天の下には早朝からすでに多くの人とクルマが集結しつつあった。メインゲート前に列をなす開場待ちの人たち、慌ただしく組み上げられていくステージ、早くも美味しそうな匂いを漂わせるキッチンカーエリア、そして、滾るエナジーをエキゾーストに乗せて咆哮し続けるレーシングカーたち。
祭りが始まろうとしていた。限界を超えたスピード、機能美が光るデザインに魅せられたファンたちの競演。
正直、場違いな気がしないでもなかった。派手なデカール、攻撃的なまでにエッジが立ったエアロ、地を震わせるマフラーなどで完全武装したカスタムカーの群れの中にあって、透き通るような白い肌と極限までシンプルにまとめられたALESS CENTURY COMPLETE White-Labelのこの佇まいである。

Aパドック前のピットガレージ。東京オートサロン2025アワード受賞車輌専用に開放された招待枠エリア。どこもかしこも「速そうな車」に囲まれたこの会場の中に、ALESS CENTURY COMPLETE White-Labelが飾られた。

しかし、「場違いな気がする」というのは杞憂だった。開場時間となり、多くの観覧者が会場に流れ込んで来ると、センチュリーの前にはあっという間に人だかりができた。そう、みんな大好きなのだ。この日本が誇る最高峰のラグジュアリーセダンが。センチュリーをなんだか妖しいVIPにしてしまうALESSのカスタムが。

サーキットでは真っ白な煙を上げながらD1グランプリのエントリーカーたちが疾走。各ブースはどこも黒山の人だかり。あちこちで同時多発的に面白そうなコトが起きている。その全てを一日で網羅することはもはや不可能である。
そんな外の喧騒とは無縁の建物の一室に、我らは集まっていた。ブリーフィングである。午後より開始される「スーパーグリッドウォーク」への参加にあたり、事前説明会があるのだ。
スーパーグリッドウォークとは、今回持ち込まれた車輌、バリバリのフォーミュラカーから最新の市販車、旧車、軽トラに至るまで、一斉にサーキットコースのメインストレート上に並び、誰もが間近で見られるという、このイベントの目玉である。

ピットガレージが開かれ、我らがALESS CENTURY COMPLET White-Labelもメインスタジアム前のコース脇にスタンバイ。ゼッケンナンバーは51。これからグループごとに1台ずつ出発し、サーキットコースを一周した後、スターティンググリッドに並ぶ。このセンチュリーが衆目のもとに走る姿を披露するのは初めて。これはレアである。
デモラン後、指定グリッドにオンユアマーク。なんだろう、このワクワク感。他のクルマも次々にストレートに入ってきて、スーパーグリッドウォークの準備完了。総数87台もの「名車」が直線コース上にズラリと集結した様は圧巻だった。



ゲートが開き、多くの来場者がコース上に雪崩れ込んで来た。普段なら絶対に入れないサーキットのコース上。その非日常的空間に、普段ならあまり見かけることのないクルマばかりが大量に、手の届く場所に存在している。行き交う来場者の誰もが目に興奮の色を隠せない。なんて贅沢な歩行者天国。

皆の熱気が天まで届いたか、不安だった天候も雨に見舞われることはなかった。「来場の皆様、お疲れ様でした。そして、来てくれて本当にありがとう。多くの人が持ち寄った熱意と努力に感銘を受け、そして『好き』を肌で感じた至福の時間でありました。来年もまた会いましょう!」。
モータ-ファンフェスタ 2025|スナップ
◉ALESS(アレス)
https://www.aless-group.com
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