
【歴史物語】2020年、アレスの220クラウン ブリスター仕様が登場
【歴史物語|アレス】
2020年の東京オートサロンでデビューしたアレスの220クラウン ブリスター仕様。その当時、セダン専門誌はどのように伝えたのか?
確かに今年の東京オートサロン2025でのアレスの活躍は凄かった。正真正銘の超高級車・センチュリー。なんと会場に2台も持ち込み、黒と白の全く異なる仕様を披露。それが来場者の心を掴み、見事、セダン部門最優秀賞を獲得することに。
覚えているだろうか。2020年の東京オートサロンを。その時のアレスも、今回に負けず劣らず凄かった。前代未聞、220クラウンのブリスター仕様を発表したのである。今回は特別編として、当時のVIPスタイルの紹介記事を掲載。東京オートサロン2020でデビューしたアレスの220クラウン ブリスター仕様は、「その当時、どのように評価されたのか」。アレスファン、絶対必読。
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<プロローグ>
今年の東京オートサロン2020で、最も夢と希望を感じさせてくれたのはアレスだった。現行の220クラウンを、なんと、ブリスター化してきたのである。

ロゼルの勢いは留まることを知らない。5年前、18クラウン用エアロの開発を皮切りに、40LS、220/210/200クラウン、200/18マジェスタ、120マークX用エアロを次々とラインナップ。今では業界で知らぬ者はいない、一大メーカーとなっている。
そして、今年。ロゼルが東京オートサロン2020の会場に解き放ったのが、この220クラウン。オリジナルオレンジパールのボディカラーも美しいが、何よりも目を奪われるのはブリスターフェンダーだ。すでに昨年、アレスはオリジナルブランドのロゼルから220クラウン用フルバンパータイプエアロを発表済みだが、今年はブリスターキットを発売するのか?
「正直、反響次第。確率は半々です」とアレスの広報担当。220クラウンは現行車。ゆえに「ここまで求めている人が、どれだけいるのか」は未知数。しかし、アレスはそれを分かった上で、「VIP業界とクラウンオーナーたちを盛り上げたい」という一心で、ブリスターを作ったわけだ。

このブリスター仕様はサプライズ出展だった。その姿を会場で目にした人たちは驚き、そして、思わず足を止めていた。
フロント側はヘッドライトの横から広範囲に渡って膨らませている。リア側はドアからテールランプ付近まで、どっしりとボリュームアップ。フロント・リアのどちらにも、純正のプレスラインに合わせたラインを投入したことで、妙な違和感を感じない仕上がりに。「今回は試作品なので、フロントはアルミ、リアは鉄板を使って製作しましたが、もし本当に製品化する場合はFRP製になる予定です」。
オーナーたちにVIPの凄さを見せつけ、カッコ良さを浸透させる。「今は無理でも、いつか乗りたい!」と夢を抱かせる。そんな業界全体を見据えた役割も、急成長を遂げた今のアレスには求められている。そして、この現行220クラウン用ブリスターキットの発表によって、その重責を見事に果たした。

ロゼルのエアサスとカーボンローターも装備。間違いなく、220クラウンの先頭を走る。
フロントは専用グリルが組み込まれた、唯一無二のフルバンパースタイル。


サイドガーニッシュ。通常は別体式だが、ブリスター化に伴い、一体化している。
リアも実にスタイリッシュだ。純正とはひと味違う、スポーティ感を味わえる。

アレス
岐阜県山県市梅原586
tel.0581-22-2114
https://www.aless-group.com
※この記事は2020年4月号のVIPスタイルの内容を再構成して掲載しています。
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