スタンスネーション2024|レポート
スタンスネーション2024|レポート
全国から総勢1200台以上の車輌が集結。アレスは「王道」を地で行く34セドリックを出展!
2024年10月13日(日)。AM2:45。東京都江東区青海臨時駐車場特設会場。その周囲を取り囲む道路にクルマが集結しつつあった。ぱっと見たところ、他府県ナンバーも多い。
そこには普通のクルマは存在しない。エアロパーツ、エキゾーストノート、ボディカラー、そのどれかが、あるいはその全てが明らかにノーマルではなかった。そして、彼らは例えカスタムの方向こそ違えど、カスタムを愛する仲間であり、名も知らぬ友であり、火花を散らすライバルでもある。
AM3:00。警備員が手を上げる。搬入開始の合図である。一番手で会場に滑り込んだのは、我らがアレスの積載車壱号機。その荷台には漆黒の肌が輝く34セドリックがいる。
すっかりと秋めいてきた、この季節の深夜に吹く風は体に堪える。しかし、会場はそんなことは関係なしに、異様な熱気を帯び始める。次々と入場してくるエントリー車輌たち。慌ただしく組み立てられていくメーカーブース。スタンスネーションの運営スタッフの声が飛び交う中、暗くて広大な駐車場はみるみるうちに煌びやかなライトの光で埋まっていった。
ふと気が付くと、すっかり日が昇り、会場は人が溢れ、ステージからは何やら楽しそうな音楽が響いている。昨夜から早朝にかけての極寒が嘘のように暑い。この晴れ舞台に全国から総勢1200台以上が集まった。きっと会場の熱の正体は容赦なく照りつける日差しのせいばかりではあるまい。そんな風に思った。
スタンスネーションにはVIPカーのみならず、スポーツ、輸入車、旧車、痛車に至るまで、あらゆるジャンルが集まった。どれもオーナーの趣味を全振りした個性豊かなカスタムが施されている。見る者を圧倒するクルマの数々。クルマ好きなら誰でも必ず楽しめるイベントと言っていいだろう。
さて、肝心のアレスのブースである。VIPカスタムの見本のような地を這う車高短とツライチ。あるはずのないラインとスリットが刻まれたフロントフェンダー。そして、今ではもう入手困難なエクイップのレアな3ピース。
様々なジャンルのクルマが集まるスタンスネーションの参加者にとって、「王道」を地で行く34セドリックの風貌は、少なからず畏怖を感じさせるものかもしれない。そして、予想以上に、多くのギャラリーが目を輝かせて歩み寄ってくれた。「この型のセドリック、懐かしい~!」という声も多かった。
会場には家族連れも多い。その中でも印象深かったのがラジコンVIPカー。クルマが好きで自分で組み立てたラジコンVIPカーで、華麗なドリフトを我らの前で披露してくれた中学生。実に将来が楽しみな若者である。
ワークにもアレスが手掛けたオーバーフェンダー仕様の現行センチュリーを展示。装着しているホイールはワークの鍛造3ピースモデルのLSバサラ。ちなみに、ボディの最終仕上げは岐阜県のSクラスコーティングが担当。
2日間に渡って繰り広げられたカスタムカーの祭典は、文字通り、大盛況のうちに幕を下ろした。エントリーしたオーナーたちにとってアワードは栄誉であるに違いない。彼らのクルマは「好き」をとことん突き詰めた、まさに美学の結晶だった。
もちろん、アワードを逃したクルマも最高に輝いていたし、「好き」をとことん突き詰めているのは一緒。たった2日間とはいえ、そんな彼らと素晴らしい時間を共有できたことに感謝したい。この貴重な場を提供してくれた全ての設営スタッフたちにも。
スタンスネーション2024|スナップ
◉ALESS(アレス)
岐阜県山県市梅原586
tel.0581-22-2114
https://www.aless-group.com
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