前期と後期の違い ~トヨタ 20セルシオ編~
【前期後期の違い】
知っているようで知らない!? 20セルシオの前期と後期の違いを徹底解剖!
20セルシオの前期が登場したのは1994年10月。顔付きは10セルシオに近い。10セルシオが爆発的なヒットを飛ばしたこともあり、モデルチェンジの内容は極めて保守的だった。そして、それが原因で20前期は販売不振に。
左:後期 20セルシオ
右:前期 20セルシオ
それを打破するために、史上最強のマイナーチェンジを受けて、1997年7月に20後期が誕生。スタイルが一新されただけでなく、エンジンも進化し、前期よりも15馬力アップの280馬力を達成。トルクも太くなり、しかも、低回転域での盛り上がりを太くしたことで加速感も向上。ATも4速から5速になり燃費まで良くなった。室内に関しては防振材の配置やガラスの厚みまで変更。セルシオ自慢の静粛性もパワーアップ。
当時、このマイナーチェンジに対し、前期を新車買いしたオーナーからクレームがつくほどだったそう。この20セルシオの前期・後期によって、「ビッグマイナー」という言葉が誕生したというのも有名な話だ。
その当時は圧倒的に後期の方が人気だったが、今はそうではない。後期一辺倒ではなく、ジェントルな雰囲気の前期の方が好きだというオーナーも多い。時が経つと、クルマの評価は大きく変わる。そこも興味深い。
ヘッドライト
前期は10セルシオ風の角張った形状を採用。後期は丸みを帯びたデザインに変化している。レンズ表面も透明になり、インナーの丸目2灯をさり気なくアピール。しかも、後期からHIDバルブが投入され、明るさも劇的に違う。
グリル
ぱっと見は似ているが、実はグリルも前期と後期で違う。後期は前期と比べるとメッキ枠の厚みがアップし、横バーの本数も7本から8本に増えている。また、前期はヘッドライトに密着していたが、後期はヘッドライトとの間に隙間を作ったことで、オシャレでスマートな印象もある。
フロントバンパー
前期と後期ではフロントバンパーのデザインも大きく様変わり。後期になるとバンパー下側にフォグランプが入り、スポーティかつ高級感が漂う見映えに。
ドアミラー
後期のドアミラーはワイドビューとなり、ラインが入っているのがポイント。また、ギアをバックに入れると、助手席側のミラーが自動的に下を向き、駐車場の白線が見やすくなるという便利機能が後期には追加されている。そして、1998年8月に同じ機能を運転席側にも追加している。
テールランプ
「10セルシオ」よりも20セルシオ「前期」のテールランプは横幅が短くなっている。「後期」は前期よりも横幅が若干長くなり、また、キラキラ感のあるレンズに変更している。
プレスライン
このプラスラインも20セルシオの「前期・後期の違い」で有名な箇所。ナンバープレートとテールランプの間で、前期には何もないのだが、後期にはうっすらとプレスラインが追加されている。
スカッフプレート
当時のトヨタのフラッグシップだけあり、細部まで高級感を追求。スカッフプレートもメッキ入り。さらに、後期になるとCELSIORのロゴマークまであしらっている。
メーター
後期には文字で様々な情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイが採用されている。平均車速や平均燃費なども表示できる。
マルチ
後期からモニターが7インチワイドになり、当時はかなり見やすくなったと話題に。FM多重放送を利用して位置精度を高めたD-GPSなど、その当時の最新技術が投入された。
読書灯 & ヘッドレスト
前期には中央席にヘッドレストがなかったが、後期から追加装備されている。また、Cピラーには読書灯も加わり、後部座席の快適性が向上。
今回は「20セルシオ」の前期と後期の違いを徹底解剖。今後もアレスマガジンでは人気車輌の前期・後期の違いを分かりやすく記事化する予定。お楽しみに。また、掲載している車輌はアレスにて購入することも可能。興味がある方は、ぜひ、アレスの公式サイトをチェックしよう。
◉撮影協力
アレス
岐阜県山県市梅原586
tel.0581-22-2114
https://www.aless-group.com
この記事へのコメントはありません。